「この服は染められますか」
藍染体験のご予約前に、よくいただくご質問です。
染め屋 貴久の藍染体験 お持ち込みでは、お客様ご自身の服や布を持ってきていただき、ご自分の手で藍色に染めます。
そのため、何を持っていくかを決めるところで、迷われる方が多いようです。
この記事では、持ち込む品を選ぶときの目安をお伝えします。
ただし、素材の名前だけで染められるかどうかが決まるわけではありません。
実物を拝見して、判断が変わることもあります。
迷ったときは、予約前にご相談いただけます。
なお、そもそもどの体験にするかで迷っている方は、3つの染め体験の違いをまとめた記事もあわせてご覧ください。
目次
まず押さえる、持ち込みの基本条件
はじめに、条件だけを整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 点数 | 参加者1名につき1点 |
| 重さ | 約200gまでが目安(多少超えても差し支えありません) |
| 素材 | 綿・麻などの天然繊維 |
| 染められないもの | ポリエステルなどの合成繊維 |
この4つが基本です。
素材と重さについては、次から詳しくご説明します。
品質表示(洗濯タグ)のどこを見るか

品質表示とは、服の内側や脇の縫い目に付いている、素材が書かれた小さなタグのことです。
ここで見るのは「組成」の欄です。
「綿100%」「麻100%」のように、何が何%使われているかが書かれています。
綿や麻が100%に近いほど、藍染では色が入りやすい傾向があります。
混紡(複数の素材が混ざったもの)の場合
綿や麻とポリエステルなどの混紡素材は、天然繊維の部分には色が入りやすい一方、ポリエステルの部分には基本的に色が入りません。
そのため、全体として想定より淡く見えたり、部分によって色の見え方が変わることがあります。
ただし、「何%まで大丈夫」という線引きはしていません。
素材名や混用率だけで仕上がりを断定することはできず、実物を拝見して判断が変わることもあります。
判断が分かれるもの
レーヨンやキュプラなど、綿や麻とは違う扱いになる素材もあります。
こうしたものは、実物を確認したうえでご相談させていただきます。
タグが読めない場合
品質表示が切り取られていたり、字がかすれて読めないこともあります。
生地の見た目や手触りから見当をつけられる場合もありますが、確実ではありません。
迷ったときは、タグを写真に撮ってお送りいただければ、確認できる範囲でお答えします。
「約200gまで」は、だいたいどれくらいか
目安として、薄手のTシャツ1枚、トートバッグ1つ、手ぬぐい、ハンカチ、スカーフ、薄手のシャツなどが、この範囲に収まりやすいものです。
一方で、厚手のパーカー、デニム、大きめのバスタオルなどは、超えることが多くなります。
重量が超える場合は事前にご相談ください。
厳密に量ってお決めいただくものではありません。
ご自宅の量りに載せてみると見当がつきますが、迷われる場合はご相談ください。
素材のほかに、見ておきたいところ
同じ「綿100%」でも、品物によって染め上がりの見え方は変わります。
素材以外に、次のような点を見ています。
縫製糸
縫製に使われている糸は、ほとんどの場合はポリエステルです。
そのため、生地と同じようには染まらず、縫い目のラインだけ色が違って残ることがあります。
プリント・刺繍・ワッペン

プリントや刺繍、ワッペンの部分は、使用している素材によっては染まらない場合があります。
綿・シルク・レーヨンなどの天然繊維であれば染めることができます。
ポリエステルなどの合成繊維の場合は染まりません。(ムラに染まる場合があります。)
上の写真のキャップは、刺繍の部分は染まっていて文字が見えにくくなっています。
これを残念に感じる方もいれば、かえって良い表情になったと感じる方もいらっしゃいます。
ボタン・ファスナー・革のタグ
付属品は、素材によって染まり方が変わります。
革のパーツがついているものは、革が硬化・収縮しますので基本的には染めることができません。
金属やプラスチックは、基本的に染まりません。
元の色

白や生成りの品は、藍色がいちばん分かりやすく出ます。
色が付いている品は、元の色と藍色が重なります。
青系なら深く、黄色系なら緑がかって見えるなど、元の色によって変わります。
濃い色や黒に近い品は、染めても変化が分かりにくいことがあります。
汚れ・シミ・色あせ
汚れやシミのある部分は、そこだけ染料の入り方が変わることがあります。
付着している物質に反応してその部分のみ濃く染まる場合があります。
反対に、色あせが目立たなくなることもあります。
長年アパレルの仕事で生地や縫製を見てきましたので、こうした点は体験の前に確認させていただきます。
染めてみるまで、分からないこと
ここまで目安をお伝えしてきましたが、品質表示や実物を確認しても、染めてみないと分からないことがあります。

たとえば、次のような点です。
- 色の濃さ
- 色ムラ
- 縮み
- 生地の風合いの変化
- 縫製糸や付属品の染まり方
- 汚れや劣化した部分への染料の反応
同じ絞り方をしても、素材や厚み、締め方によって柄の出方は変わります。
まったく同じものは、二度とできません。
そこが一点ものの面白さであり、同時に、仕上がりを完全には予測できないということでもあります。
希望どおりの色や濃さ、柄をお約束するものではありません。
思い入れの強い品をお持ちになる場合は、この点をご理解いただいたうえでお選びください。
持っていくものが決まらないときは
持ち込む品がなくても、藍染体験にご参加いただけます。
有料の材料をご注文いただく
ご予約のときに、次の品を別料金でご注文いただけます。
- Tシャツ:1,320円(税込)
- トートバッグ:700円(税込)
いずれも体験料金には含まれない、別料金の材料です。

持参の必要がない体験を選ぶ
染めるものを持参されない場合は、ベンガラ板締め絞り(2,800円・税込)という選択肢もあります。
約1mの伊勢木綿の手ぬぐいが体験料金に含まれるため、染める布を持参する必要がありません。
内容は3つの染め体験の違いをまとめた記事でご確認いただけます。
旅行の途中などで、持ち込む品を準備しにくい方にも、この2つの方法があります。
新品を持っていく場合
新品の服や布には、糊や仕上げ剤などが残っていることがあります。
それらが吸水や染まりに影響する場合があるため、事前に一度洗っておくと作業が進めやすくなります。
必須ではありませんが、可能であれば洗ってからお持ちください。
迷ったら、予約前にご相談ください
読んでみても判断がつかない場合は、無理にご自分で決めていただかなくて大丈夫です。
次のようなことをご相談いただけます。
- 品質表示の見方
- 持ち込みたい品が体験に使えそうか
- 素材の上での注意点
- 参加人数
- ご希望の日と開始時間
- 当日の基本的な流れ
ただし、品質表示や実物を拝見しても、染まり方を確定できるわけではありません。
現時点で分かること、分からないこと、考えられる注意点を分けてご説明します。
ご相談は、電話・LINE・メール・店頭・ホームページの問い合わせフォームで承っています。
営業時間は11時〜17時、定休日は月曜日・水曜日・金曜日です。
電話は、作業中や定休日などで出られない場合があります。
LINE・メール・フォームは時間外でも送信できますが、すぐの返信をお約束するものではありません。
持ち込む品について確認したいことがある方は、こちらからご相談ください。
ご予約について
藍染体験 お持ち込みは、通常料金3,300円(税込)、所要時間の目安は90〜120分です。
ご予約は、次の窓口から承っています。
- 染め屋 貴久のホームページ
- じゃらん・アソビュー・アクティビティジャパンなどの予約サイト
- LINE・電話・メール・店頭
主な予約の導線は、染め屋 貴久のホームページです。
なお、LINEとメールは、送信いただいただけでは予約確定になりません。
染め屋 貴久からの返信・受付確認をもって確定となります。
料金は通常料金(税込)です。
予約先やキャンペーンにより表示価格が異なる場合がありますので、ご予約時の表示をご確認ください。
体験内容を確認してご予約される方は、こちらからご確認ください。
まとめ
藍染体験に持っていく品を選ぶときは、まず品質表示の「組成」を見て、綿や麻が使われているかを確認してみてください。
そのうえで、縫製糸や刺繍、付属品、元の色なども見ておくと、仕上がりの見え方を想像しやすくなります。
ただし、素材名や混用率だけで決まるものではなく、染めてみるまで分からないこともあります。
すべてをご自分で判断してからご予約いただく必要はありません。
分からないところは、ご相談いただきながら決めていただければ大丈夫です。
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