夏のあいだ、いちばん出番の多かった白いTシャツ。

そろそろしまう時期になりました。

たたみながら、襟や脇がうっすら黄ばんでいるのに気づくこと、ありませんか。

「来年も着るかな」と迷って、そのまましまってしまう。

そんな一枚に、もうひとつの選び方があります。

自分の手で、藍色に染めてしまうことです。

大阪・池田の染め屋 貴久では、ご自分の服や布を持ち込んで藍で染める「藍染体験 お持ち込み」を行っています。

この記事では、白い夏物を持ち込んで染めるときに知っておいていただきたいことをまとめました。

なお、藍の色や柄の出方は一点ごとに異なります。

仕上がりをお約束するものではないことを、はじめにお伝えしておきます。

「自分で服を染めたい」と思ったことはありませんか

服を自分で染めてみたい、と調べたことのある方は多いようです。

ただ、ご家庭で染めようとすると、染料をそろえ、大きな鍋や桶を用意し、色が付いてもよい場所を確保しなければなりません。

一度きりのために道具をそろえるのは、なかなか踏み切れないものです。

染め屋 貴久の藍染体験なら、服を1枚持ってきていただくだけで済みます。

藍の染液も道具も、こちらにあります。

染めるのはお客様ご自身です。

絞りを入れ、藍に浸け、空気にふれて色が変わるところまで、ご自分の手で進めていただきます。

ハンガーに掛けた藍染のTシャツ。全体が藍色に染まり、絞りの白い模様が浮かぶ

白い夏物が、藍染体験に向いている理由

持ち込む品として、白いTシャツやシャツはとても相性がよい一枚です。

理由は3つあります。

藍色がいちばん分かりやすく出る

白や生成りの品は、藍の色がそのまま出ます。

色の付いた服では元の色と藍が重なりますが、白い服はその心配がありません。

絞りで残した白と藍色の対比も、はっきり出ます。

黄ばみは目立ちにくくなることが多い

襟や脇の黄ばみは、汗と皮脂が時間をかけて変色したものです。

藍色に染めると、こうした黄ばみは目立ちにくくなることが多いです。

ただし、汚れやシミのある部分は、そこだけ染料の入り方が変わることもあります。

黄ばみが完全に消えることをお約束するものではありません。

それでも、白いままでは気になっていた部分が、藍色の中に溶けていくのを見て「これなら着られる」とおっしゃる方は多くいらっしゃいます。

「捨てる前に」ちょうどいい

思い入れがあるわけではないけれど、捨てるには惜しい。

そんな一枚は、初めての染め体験にちょうどよい品です。

染め上がりが予想と違っても、気持ちが軽く受け止められます。

そして、自分で染めた一枚は、不思議とまた着たくなるものです。

裾に白が残った藍染のシャツ。上半分は藍色、裾は染める前の白のまま

上の写真は、あえて裾を白く残して染めたシャツです。

染める前の白と、染めたあとの藍が、一枚の中に並んでいます。

白い服がどう変わるのか、いちばん分かりやすい例だと思います。

持ち込む前に見ておきたいこと

基本の条件は、次の4つです。

項目内容
点数参加者1名につき1点
重さ約200gまでが目安(薄手のTシャツ1枚はこの範囲に収まります)
素材綿・麻などの天然繊維
染められないものポリエステルなどの合成繊維

品質表示のタグで「綿100%」「麻100%」とあれば、まず問題ありません。

綿とポリエステルの混紡は、ポリエステルの部分に色が入らないため、淡く見えることがあります。

タグの見方や、縫製糸・刺繍の染まり方など、詳しくはこちらの記事にまとめています。

藍染体験、何を持っていけばいい?持ち込み前に確認したい服・布の選び方

「この服、染められますか」は、藍染体験のご予約前によくいただくご質問です。持ち込む服や布を選ぶときの目安と、予約前にご相談いただいたほうがよい点を整理しました。

白い夏物ならではの注意点

白い服には、白い服ならではの気をつけたい点があります。

漂白剤で色が抜けた部分

シミを取ろうと漂白剤を使った跡は、生地の状態が変わっていることがあります。

染めると、その部分だけ色の入り方が違って見える場合があります。

市販の染料で直したことがある服

ご自身で市販の染色剤を使ったことのある服は、予約のときにお伝えください。

染色剤の成分が残っていると、藍と反応してその部分だけ濃く出ることがあります。

プリントや刺繍

プリントや刺繍の部分は、染まらずにそのまま残ることが多いものです。

白地に藍、その上にプリントが残る。

これを味と感じるかどうかは人それぞれですので、事前に想像しておいていただけると安心です。

新品なら、一度洗ってから

まだ着ていない新品の白Tシャツを持ち込まれる方もいらっしゃいます。

新品には糊や仕上げ剤が残っていることがあるため、一度洗ってからお持ちいただくと作業が進めやすくなります。

当日は、絞って、浸けて、広げるだけ

工程はシンプルです。

輪ゴムや糸で生地を絞り、藍の染液に浸け、引き上げて空気にふれさせます。

引き上げた直後は緑がかった色で、空気にふれるうちに藍色へ変わっていきます。

ここが、藍染でいちばん驚かれるところです。

最後に絞りをほどくと、白い模様が現れます。

藍染のTシャツの背中。同心円の絞り模様が広がる
藍染のTシャツ。斜めに一本、白い線が走る絞り模様

同じ白いTシャツでも、絞り方でまったく違う表情になります。

所要時間の目安は90〜120分です。

大人2人で参加される方も多く、お互いの絞り方を見ながら、おしゃべりしつつ進めていただけます。

染め直しとは、どう違うのか

染め屋 貴久では、お預かりして職人が染める「染め直し」も行っています。

藍染体験と染め直しは、どちらも「服に色を入れる」点は同じです。

違いは、誰の手で染めるかです。

藍染体験 お持ち込み染め直し
染める人お客様ご自身染め屋 貴久
藍色草木染めと藍から選択
仕上がり絞り模様が入る模様を入れず、全体を染める
向いている品薄手のTシャツ・シャツ・布厚手の服・ジャケット・思い入れの強い品

模様を入れずに全体を染めたい場合や、厚手のジャケットなどは染め直しのほうが向いています。

夏物の染め直しについては、こちらの記事をご覧ください。

夏物をしまう前に。染め直すなら、着ない時期がおすすめです

夏のあいだ活躍した服を、そろそろしまう時期。色褪せや汗ジミが気になる一枚は、染め直しでもう一度着られるようになることがあります。しまう前に確認しておきたい見分…

「自分の手でやってみたい」「模様が入るのも楽しみ」という方は、藍染体験へどうぞ。

藍染のトートバッグ。縦横に格子のような絞り模様

Tシャツのほかにも、トートバッグや手ぬぐい、薄手のシャツなど、綿や麻の品ならお持ち込みいただけます。

秋の連休に、池田へ

夏の暑さが落ち着き、お出かけしやすい季節になりました。

9月19日(土)から23日(水)までの連休は、次の日に体験を承ります。

  • 9月19日(土)
  • 9月20日(日)
  • 9月21日(月・祝)
  • 9月22日(火・祝)

9月23日(水)は定休日のため、お休みをいただきます。

染め屋 貴久は、阪急池田駅から徒歩5分の栄町商店街にあります。

所要時間は90〜120分ですので、午前に染めて、午後は池田のまち歩き、という半日の予定にも収まります。

体験は事前予約制です。

連休中は日によって混み合いますので、日程が決まりましたらお早めにご予約ください。

ご予約について

藍染体験 お持ち込みは、通常料金3,300円(税込)、所要時間の目安は90〜120分です。

営業時間は11時〜17時、定休日は月曜日・水曜日・金曜日です。

予約先やキャンペーンにより表示価格が異なる場合がありますので、ご予約時の表示をご確認ください。

体験の内容を確認してご予約される方は、こちらからどうぞ。

「この服で大丈夫かな」と迷う場合は、品質表示のタグを写真に撮ってお送りください。

予約の前に、確認できる範囲でお答えします。

藍染のほかに、ベンガラ板締め絞りなどの体験もあります。

どの体験にするか迷っている方は、こちらの記事もご覧ください。

初めての染め体験、どれを選べばいい?藍染・ベンガラ板締め・ベンガラ染めの違い

染め体験が初めてだと、「藍染とベンガラ、どちらが合うだろう」と迷いやすいもの。大阪・池田の染め屋 貴久で提供している3つの体験の違いを整理し、目的に合う選び方の…

おわりに

夏に着た白いTシャツを、しまう前に一枚、藍色にしてみる。

黄ばみが気になっていた服が、自分の手で染めた一枚に変わります。

染め上がりは一点ごとに違いますが、それがご自分の作品になる面白さです。

秋のお出かけの予定に、90〜120分の染め時間を加えてみませんか。

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こちらから染め体験のご予約もして頂けます。

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