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お気に入りの服に、新しい色をまとわせる楽しみ
お気に入りだったジャケットも、長く着ているうちに色あせたり、少し古びて見えてしまうことがありますよね。けれども「まだ着たい、捨てたくない」という気持ちを持つ方も多いはず。そんな時におすすめなのが「染め直し」です。
今回は、グレーのジャケットを鴇色(ときいろ)に染め直した実例をご紹介します。
新しい色をまとった服は、まるで別の一着のように生まれ変わり、またあなたの暮らしに寄り添ってくれます。

染め直しは、ちょっと特別な衣替え
衣替えの季節になると「今年は何を着ようかな」とわくわくするもの。
でもタンスを開けると、出番が減った服や色が褪せてしまった服も目に入ります。
そんなときに捨てるのではなく、「染め直し」という選択をしてみると、まるで新しい服を買ったかのような気持ちに。
とくに鴇色のような柔らかで上品な色に染め直すと、コーディネートの幅も広がります。「お気に入りの服を染め直す」ことで、サステナブルな衣替えが楽しめるのです。
鴇色(ときいろ)ってどんな色?
鴇色とは、日本の伝統色のひとつ。名前の由来は、かつて日本に生息していたトキという鳥の羽の色です。
ほんのりと赤みを帯びた淡いオレンジがかったピンク色で、夕暮れ時の空を思わせるような、やさしく温かい雰囲気を持っています。
古くから和装や染織の世界で親しまれてきた色でもあります。\
この鴇色は、派手さはないのに存在感があり、日常のコーディネートにも自然になじみます。
大人の女性にぴったりの落ち着きと、華やかさを兼ね備えた色です。
グレー地から生まれた“世界にひとつの鴇色”
今回の染め直しでは、もともとのジャケットの色がグレーでした。
そのため、仕上がった鴇色はほんのりブラウンを帯びた深みのある色合いに。
染め直しは元の地色を完全に消すわけではなく、その色の上に新しい色が重なることで生まれるため、全く同じ鴇色でも素材や元の色によって仕上がりは変わります。
だからこそ、「世界にひとつだけの色」が生まれるのです。\
同じ鴇色でも、白地に染めた場合とグレー地に染めた場合とでは印象が全く異なります。
今回のジャケットは、落ち着いた鴇色のトーンにほんのり深みが加わり、上品で大人っぽい雰囲気に仕上がりました。
染め直しの魅力は、この「一期一会の色」に出会えることなのです。
草木染めでジャケットが生まれ変わるまで
実際にジャケットを草木染めで染め直すときは、いくつかの工程を経て仕上げていきます。
まずは布の状態を整えるために洗いをかけ、色を入りやすくします。
その後、草木から抽出した天然染料で染め、媒染(ばいせん)という工程で色を定着させます。
媒染には鉄やアルミなどを使い、色の濃淡や発色を調整します。
最後に水洗いをして仕上げ、乾かすと、まったく新しい色をまとった服に生まれ変わります。\
草木染めは化学染料と違い、自然素材ならではの奥行きのある色合いが魅力です。
染め重ねや素材との相性によって微妙なニュアンスが変わるため、同じ色を目指しても仕上がりは毎回少しずつ異なります。
それもまた、天然染料ならではの楽しみなのです。
詳しい流れを知りたい方は「草木染めで服を染め直す」記事も参考になります。
染め直しを頼むときに気をつけたいこと
染め直しを検討されるときには、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
まず、素材によっては染まりにくいものもあること。
綿や麻はよく染まりますが、ポリエステルなどの化学繊維は難しい場合があります。
また、元の色が濃いと新しい色に影響が出やすく、思っていた色と少し違った仕上がりになることもあります。
とはいえ、こうした偶然の重なりこそが「自分だけの一点物の色」を生み出してくれるのです。
染め直しを希望される方は、事前にご相談いただけると安心です。
仕上がった鴇色ジャケットの雰囲気
今回染め直したグレーのジャケットは、仕上がりが落ち着いた鴇色に。
少しブラウンを帯びたニュアンスカラーで、シンプルなデザインに温かみが加わりました。
派手すぎず地味すぎないちょうど良い存在感で、日常使いからちょっとしたお出かけまで幅広く活躍してくれそうです。

天然染料ならではの柔らかさがあるため、光の当たり方によって見え方が変わるのも魅力。
屋内では落ち着いた印象、屋外ではほんのり華やかに映ります。
まさに大人の余裕を感じさせる一着に仕上がりました。

大人っぽく着こなせるコーデのアイデア
鴇色のジャケットは、合わせる色次第でいろんな表情を見せてくれます。
白やベージュと合わせるとやさしい雰囲気に、黒やネイビーと合わせると鴇色の温かみが引き立ち、落ち着いた大人コーデに仕上がります。
デニムに羽織ればカジュアルに、ワンピースの上に合わせればエレガントにも。春や秋の季節にぴったりの万能カラーといえるでしょう。
よくいただくご質問
Q. どんな色の服でも鴇色に染め直せますか?
A. 素材や元の色によって仕上がりは変わります。
白や淡色の服はイメージ通りになりやすく、濃い色の服は少しニュアンスが加わった仕上がりになります。
Q. 色落ちはしませんか?
A. 天然染料は経年変化を楽しめるのが特徴です。
洗濯の際は中性洗剤を使い、陰干ししていただければ長持ちします。
Q. 料金や納期はどのくらいですか?
A. 素材やサイズによって変わります。
目安を知りたい方は「お問合せ」ページからお気軽にご相談ください。
思い出の服をもう一度。お気軽にご相談ください
染め直しは、服を長く大切に着続けるための方法であると同時に、思い出を新しい形でつなぐ手段でもあります。
今回のようにジャケットを鴇色に染め直すことで、「もう着ないかも」と思っていた一着が再び活躍し始めます。
あなたのクローゼットに眠っている服も、新しい色をまとえば、また日常に戻ってくるかもしれません。
「思い出の服を、もう一度あなたの暮らしへ。天然染料のやさしい力で、染め直してみませんか?」
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