貴久では、草木染め・藍染などの天然染料のみを使って染め直しをしています。
草木染め、藍染めを合わせて全部で11色の色からお選びいただき染め直しをさせて頂いております。
元の色が白色の場合は、染め上がりの色を想像できるのですが元色が白色以外の場合はなかなか想像がしにくいと思います。
ですので今回実際に染め直しをさせて頂きましたケースをご紹介させて頂くことに致しました。
染め直しの色を決める際に参考にして頂ければと思っております。
目次
綿素材の刺繍ワンピースを灰桜色(はいざくらいろ)に染め直しをしました。
灰桜色(はいざくらいろ)に染める染料は檳榔樹の種の檳榔子(びんろうじ)を使います。
灰桜色(はいざくらいろ)に染める染料は檳榔樹の種の檳榔子(びんろうじ)を使います。
檳榔樹はヤシ科の植物でその種の檳榔子はアジアの広い地域で噛みたばこに使用されています。
染料地震も良く見ると桜色が買ったような色が付いているように見えます。
この種子を炭酸カリウムとともに煮出します。
酸性下では赤みが減少します。
アルミ媒染をすると灰桜色に鉄媒染をすると檳榔子黒になります。
檳榔子黒にするには先に藍染をする必要があります。
灰桜色は少しくすんだ優しい感じのピンク色になります。
ショッキングピンクのような鮮やかで派手なピンク色にはなりません。
あまり濃い色とは言えませんので元色の影響を受けやすいです。
白色が元色でした。
綿素材の刺繍ワンピースを灰桜色に染め直しをさせて頂きました。
元の色は白色です。
元色が白色でしたので少し薄く仕上がると思いましたがしっかりと染まりました。
今回の様に刺繍などの本体とは違う素材のパーツが使われている場合は、本体とは違った色になります。
色はピンク色ですが本体と比べて濃く仕上がったり、また薄く仕上がったりもします。
今回の染め直しには刺繍の素材の品質が重要でした。
刺繍の品質によっては染まらない場合があります。
刺繍に使っている糸の品質には綿、レーヨン、ポリエステルなどがあります。
綿、レーヨンだと染まりますがポリエステルですと染まらず元の色で残ります。
今回ですと白色に残るわけです。
結果は綺麗に染まりましたので綿もしくはレーヨンだったようです。
元色が白色でしたのですっかりと雰囲気が変わりました。
このように染め直しますと新しい気分でご着用頂けます。
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一点ものの色を楽しむ
天然染料での染め直しは一期一会の色になります。
元色が色物の場合はどのような色に染まるか染めてみないとはっきりとはわかりません。
お客様にとっては、まさに「一点もの」になるという事です。
染め直しの醍醐味は、ほかにない色ということです。
自分だけの色を楽しんでいただければと思います。
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